Movie

映画館に足を運び観に行った音楽映画を紹介します。
気になった音楽映画は出来るだけ観に行くように心掛けています。

(注:これらの映画をまだ観たことがないけれど、これからビデオやTVで放送があった時に是非みたい、という方もいらっしゃると思うので、
ネタバレを避けるためにストーリー展開を紹介することはさせていただいていません。)



<注目していたけれど残念ながら観るこどが出来なかった音楽映画>

「リンダ・リンダ・リンダ」 →サイトはこちらです。

「巴里の恋愛協奏曲」 →サイトはこちらです。



ベルリンフィルと子どもたち
 2005年6月 滋賀 滋賀会館シネマホール



2003年1月にベルリンフィルハーモニーが演奏するストラビンスキー作曲の「春の祭典」に合わせて、ダンスや舞台の経験のない子ども達が創作ダンスを披露する、という一大イベントが行われたのですが、その練習期間6週間と本番ステージの様子が描かれたドキュメント映画です。

この映画は2004年にドイツで一般公開をされた時に、ドイツ製ドキュメンタリー映画としては過去最高となる公開5週目で10万人を動員する異例の大ヒットとなりました。
日本では2005年にミニシアターを中心に公開され話題を呼んでいます。

「春の祭典」はストラビンスキーの代表曲でもありますが、不協和音に偏拍子で、解釈が困難な曲でもありますが、劇中でのオーケストラや子ども達の練習シーンでのコンダクターのサー・サイモン・ラトルの指示やダンス監督のロイストン・マルドゥームの指導を観ているととてもわかりやすくて曲の理解、解釈のヒントとなりました。
映画を観ている者も一緒に「春の祭典」という曲にひき込まれていきます。

また、様々な問題を抱えていた子ども達が練習に参加する過程で様々なことを経験し学び、成長していく様子も感動的です。
映画の最初の方と、最後の方では顔の表情も全然違ってきます。その辺りも見どころの一つではないでしょうか。

素晴らしいオーケストラの演奏と、迫力あるステージを映画で堪能できる他にはあまりなかった作品でした。


(主な出演者:サー・サイモン・ラトル、ロイストン・マルドゥーム / ベルリン・フィルハーモニー / 2004年 ドイツ)

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「ベルリンフィルと子どもたち」のサイトはこちらです。



ビヨンド・the・シー 〜夢見るように歌えば〜  2005年5月 滋賀 滋賀会館シネマホール

心臓の病を抱えながらも人気ポピュラー歌手、エンターテイナーとしてショービズの華やかな世界で短い一生を生き抜いたボビー・ダーリンの生涯を描いた伝記映画です。
私はこの映画を観るまでボビー・ブラウンという歌手を知りませんでしたが、フランク・シナトラを越えるほどの人気があったとのことです。
最高級クラブでのステージシーンはもちろん、 1950年代から1970年代のアメリカ社会の劇的な変化の影響も受けてボビー・ダーリンの音楽性も変わっていくところも見どころでしょうか。

二度のアカデミー賞に輝くケヴィン・スペイシーが製作、監督、そして主役のボビー・ブラウン役を演じ、華麗な歌声やダンスを披露しています。

(主な出演者:ケヴィン・スペイシーケイト・ボスワース / 2004年 アメリカ)

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「ビヨンド・the・シー」のサイトはこちらです。



コーラス
  2005年5月 MOVIX京都

本国フランスではあの大ヒット映画「アメリ」を抜き、フランス国民のうち7人に1人が観たという大ヒット記録を作った映画です。
売れない音楽家の男性がある時、問題児ばかりが通う寄宿学校の教師として赴任し、様々な問題に格闘しながら、子ども達と向き合う姿が感動的に描かれています。
すさんだ子ども達と心を通わすきっかけとなったのが「歌」で、歌を通して子ども達は周囲に心を開いていきます。
そして、人には「力」で制するのではなく、「愛情」をもって接することの大切さを教えられます。

奇跡の歌声を持つ主役の少年を演じたジャン=バティスト・モニエ君はサンマルク合唱団のソリスト(ボーイソプラノ)だそうです。

(主な出演者:ジョラール・ジュニョ、フランソワ・ベルレアン、ジャン=バティスト・モニエ / 2004年 フランス)


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ビート・キッズ  2005年4月 大阪 テアトル梅田



大阪が舞台の吹奏楽、マーチング、ジャズ、ロックといった音楽あふれるとても楽しい青春映画です。
この映画に登場するロックバンド「ビート・キッズ」は大阪生まれ、大阪育ちのロックバンド「HUNGRY DAYS」が演じています。

関西人なら気になることが満載のこの映画。
太田大阪府知事が教師役でピアノ伴奏をしていたり、大阪府立淀川工業高校吹奏楽部、大阪府立春日丘高校音楽部が演奏シーンで出演していたり、吉本興業のお笑いタレントが随所に登場し映画を盛り上げています。

また、CMで人気の若手女優の相武沙季ちゃんが吹き替え無しでピアノやドラムの見事な演奏を披露するところも見どころです。
そして脇を固める教師役の渡辺いっけい、中村雅俊、そして両親役の余貴美子、豊川悦司といったベテラン俳優陣が若手をしっかり支えていて、とても良い味を出しています。

もちろん関西人じゃない方でも楽しめる映画ですよ。

(主な出演者:森口貴大(HUNGRY DAYS)、相武沙季、渡辺いっけい、余貴美子、豊川悦司 / 2005年 日本)

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Ray/レイ
 2005年3月 京都 京都弥生座


2004年に亡くなった盲目のミュージシャンレイチャールズの生涯を描いた作品です。レイ・チャールズ役のジェイミー・フォックスはこの映画でアカデミー主演男優賞に輝きました。
劇中で代表曲「我が心のジョージア」等の曲もたくさん登場し、音楽にあふれた素敵な映画です。
「ソウル」というジャンルの音楽がどうやって生まれたのかもこの映画を観ればよくわかります。
幼い頃の悲しい出来事がフラッシュバックしたり、愛人関係やドラッグのことなど観ていて辛くなる場面もありましたが、音楽が素晴らしく上映後はサウンドトラックを購入してしまうほど、この映画が好きになりました。

(主な出演者:ジェイミー・フォックス、アシュレイ・ジャッド / 2004年 アメリカ)

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五線譜のラブレター
 2005年1月 京都 京都シネマ


「ナイト・アンド・デイ」「ビギン・ザ・ビギン」等の数々の名曲をこの世に残した作曲家コール・ポーターの生涯を描いた映画です。
ミニシアターでの上映だったのですが、なんと私が席に座れた最後の観客でした。(立ち見にならなくて良かった…)
お客さんの層はご年輩の方が多かったように思います。

映画の中で数々のコール・ポーターの名曲が登場するのですが、その歌を歌っている歌手役にナタリー・コールなど超一流アーティストが登場!
劇中に登場した曲数は約30曲。
コール・ポーターの曲を聴いてみたい方にはこの映画はオススメです。

(主な出演者:ケビン・クライン、アシュレイ・ジャッド / 2004年 アメリカ・イギリス合作)

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スウィングガールズ
 2004年9月 京都 みなみ会館



楽器をやっている人はきっとこの映画が気になったに違いないと思います。
話題になっている映画なのであちこちの映画館で上映されている…と思いきや、京都では日ごろマイナーな映画しか上映しないミニシアターでの上映のみ。またまた大阪まで行こうとも思ったのですが、京都の映画館で使えるタダチケットを持っていたし、せっかくなのでそのミニシアターに行くことにしました。

上映開始が14時からだったのですが、バスの都合で20分ほど早く映画館に着きました。
映画館沿いの道にスウィングガールズを観る人の列が出来始めていました。
私たちのような親子連れもいれば、中学や高校で吹奏楽をやっていそうな学生さんたち、カップル、熟年夫婦、お年寄…様々な人達がこの映画を観にやってきています。すごい人気!
あまりの列の長さに映画館の前を通り過ぎる人達も「一体何事なのか?」という表情で通り過ぎていきます。

開演10分前。入館時間になりました。
幸い列の前の方にいたので3人並んで座ることが出来ましたが、立ち見の人がたくさんいてミニシアターは満員状態。

*・*・*・*・*

なんて楽しい映画なのでしょう♪
幼い娘も最後までしっかり観ていたようです。

音楽映画は大好きなのですが、気になることが一つありました。
それはどんなに演技の上手な役者さんでも、音楽が吹き替えだとやっぱり不自然でガッカリしてしまうんですよね。
でもこの映画は演奏シーンの吹き替えは一切無し!すごいなぁ。
だから演奏しているシーンは演技であって演技ではないし、一生懸命さと楽しさがいっぱい伝わってきました。
ダーリンもかわいい女子高生が登場するし、音楽も楽しいし、満足だったようです。

こういう映画をみるとやっぱり楽器吹きたくなりますね。

(主な出演者:上野樹里、竹中直人 / 2004年 日本)

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炎のジプシーブラス 2004年 9月 大阪 シネ・ヌーボ


この映画を観るために、はるばる大阪まで行きました。
何故大阪まで行ったのかと言うと、関西圏では大阪のこの映画館でしか上映予定がないのです。
地下鉄を乗り継いで、九条にある小さな小さな映画館に行きました。

タイトルをきいて、ほとんどの人がこの映画のことをおそらくご存じないと思いますので、どういう映画なのか紹介させていただきますね。
ルーマニアというヨーロッパの東の方にある国に人口が400人ほどの地図にも載っていないような貧しい小さな村があるのですが、そこに住んでいる大人の男性の人口が100人ほどなんですけど、なんとその85%がブラス演奏家という信じられないような村があるのです!
そんな村の存在に注目したドイツ人の演出家がその音楽性の素晴らしさに感動し、この小さな村のブラスバンド「ファンファーレ・チョカリーア」を世界中に広めるべく、数々の国を渡り歩き、その間のバンドの成長過程や村にもたらした変化を記録したドキュメント映画です。
音楽に対する情熱と「世界最速ブラス」と言われるスピード感溢れる迫力ある演奏に圧倒されました。

私が観たい!と思う音楽映画はどっちかというとマイナーなものが多く、5月12日に書いた「ドラムライン」の時もそうでしたが、京都では上映がされず、遠方まで足を運ばなければならないことが多いのです。

(主な出演者:ファンファーレ・チョカリーア / 2002年 ドイツ)

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「炎のジプシーブラス」のサイトはこちらです。



ドラムライン 2004年 5月 大阪 シネ・リーブル梅田

空中展望台のある高層ビル「梅田スカイビル」内にある映画館にやって来ました。
何故映画を観にわざわざココまで来たかというと、京都ではこの映画の上映予定がないからです

アメリカの大学のマーチングバンドのお話で、マーチングバンドの迫力ある演奏が楽しめます。
パーカションのスティックさばきがスゴい!
日本ではこの映画に登場するような音楽と音楽をぶつけ合い戦うというシーンはめったに無いと思うので、ちょっとしたカルチャーショックを受けました。

(主な出演者:ニック・キャノン  / 2003年 アメリカ)

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「ドラムライン」サイトはこちらです。



この世の外へ〜クラブ進駐軍 2004年 3月 京都 MOVIX京都

映画好きな年上の女性のお友達と一緒に観に行きました。
私はこの映画が前から気になっていて観に行きたいと思っていたのだけど、友人は邦画はあまり観ない方。
でもたまたまこの日が最終上映日だったので、私のワガママを通してこの映画を観ることになったのです。

敗戦後に米軍基地の中にあるクラブでジャズを舞台に演奏する若者たちの、戦後の混乱期とそこに溶け込んでいく音楽と人間関係が描かれた物語です。
時代背景の描写が実にリアルです。
登場人物の半分くらいが外国人の俳優さんなのと、英語のセリフが多く、邦画ということを忘れてしまいそうになりました。

(主な出演者:萩原聖人、オダギリジョー、MITCH / 2004年 日本)

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「この世の外へ〜クラブ進駐軍」のサイトはこちらです。



北京ヴァイオリン 2003年 京都 MOVIX京都

みなさん、この映画をご存知でしょうか?
私の周りではこの映画の存在はほとんど知られていませんでした。非常に残念です。
情熱的なヴァイオリンの音色と共に思春期の男の子と父親の絆が描かれています。

役者さんが良いです。
主役の少年は映画初出演とのことです。
もともと俳優さんではなく日ごろからバイオリンの練習に励む音楽学校に通う生徒さんとのことですが、この映画で大抜擢されたとのことです。すごいですね!
だから音楽の腕も確か。演奏シーンに違和感がありません。

思春期くらいって誰でも多かれ少なかれ親との反発ってあると思うのです。
子どもにとってその頃の親はうざったい存在なのかもしれないけれど、でも親は子どもを育てるのに必死なんですよね。
そして我が子を幸せにしてあげたいと強く願うものです。

音楽映画としても十分に楽しめますが、ヒューマンドラマといった方が良いかもしれません。

(主な出演者:タン・ユン  / 2002年 中国)

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「北京ヴァイオリン」のサイトはこちらです。

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